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白血病

「白血病」と聞くと不治の病、怖い病気といったイメージが先行します。
白血病はその種類によって治療法は様々です。

分類と症状

白血病は大きく4つに分類されます。(急性骨髄性白血病/急性リンパ性白血病/慢性骨髄性白血病/慢性リンパ性白血病)
急性白血病では発症の初期に自覚症状はなく、進行して初めて症状が出てきます。出てくる症状としては、倦怠感、動悸、息切れといった貧血に伴う症状、肺炎や敗血症といった感染症に伴う発熱、あるいは血小板減少に伴う出血傾向などです。
慢性白血病では倦怠感や微熱といった症状を自覚する場合もありますが、自覚症状が乏しい場合が多く、健康診断などの血液検査で白血球増多を偶然指摘されて見つかる事が大半です。

治療方法

急性骨髄性白血病・急性リンパ性白血病では、一般的に大量化学療法(抗がん剤治療)が必要となり、無菌室で長期間の入院を必要とします。使用する薬剤の組み合わせや、骨髄移植など移植治療の適応は、病型によって異なります。
慢性骨髄性白血病の標準治療は分子標的治療薬です。内服治療のため外来通院で行われます。
慢性リンパ性白血病は進行が緩徐(かんじょ)なため、経過観察を行いながら治療開始のタイミングをはかります。生涯に渡り治療が不要な場合もあれば、化学療法が必要となる場合もあります。

予防方法

白血病に、これといった予防法はありません。

柏崎総合医療センター
血液内科部長
井田 桃里

掲載日:2024年05月01日