月経困難症
薬がないと我慢出来ない程度の月経痛は、月経のある女性の25%以上にあります。若い女性ほど頻度が高く、25歳未満では40%以上です。仕事や勉強に忙しい若い女性を大変悩ませているものです。
初期症状
下腹部の痛みの他にも、おなかの張る感じ、吐き気、頭痛、疲労・脱力感、食欲不振、いらいら、下痢および憂うつなども含まれます。
治療方法
痛みは、子宮で過剰に分泌されるプロスタグランジンが強く関与しているので、この働きを効率よく抑えてくれるロキソプロフェンのような痛み止めをまず使用することになります。
これでも日常生活がつらい場合には、避妊のときに使用する低用量ピルを治療目的に使用します。これは、保険診療で用いることができ、中学生・高校生にも必要に応じて利用できます。低用量ピルは痛み以外にも、いらいらや憂うつにも有効です。
予防方法
運動不足や冷房・薄着などにより血流を悪くすることも痛みを起こりやすくする、といわれています。また、ストレスが原因となることもあります。
その他注意すべきこと
30歳代では、子宮内膜症や子宮筋腫が隠れていることも多く、痛みが強いときや出血が多くなった時は注意が必要です。
掲載日:2023年08月01日