帯状疱疹(2)
初期症状
水痘・帯状疱疹ウイルス(varicella-zoster virus : VZV)の初感染後、脊髄後根神経節、脳神経節に潜伏感染しているVZVが再活性化することによって引き起こされる疾患です。
再活性化の原因となるのが、加齢・免疫低下をおこしやすい疾患・ストレス・疲労などが考えられており、片側性、帯状に皮疹や疼痛を伴うのが特徴です。この際の疼痛は、皮膚症状が出現する前から出現することが多く、皮膚の違和感やピリピリ感が生じます。
治療方法
皮疹出現後、72時間以内に抗ヘルペスウイルス薬の全身投与を行う事が基本です。その際の治療期間は基本的に7日間となります。経口薬ではアシクロビル、バラシクロビル、ファムシクロビル、アメナメビルから選択され、重症例ではアシクロビルの点滴投与がされることがあります。その他、症状に応じて鎮痛薬などが選択されることがあります。
予防方法
50歳以上の人は、ワクチン接種によって帯状疱疹を予防することができます。又、ワクチンも完全に帯状疱疹を防ぐことはできないので、日ごろから、ストレス・疲労をためないなどの生活を送りましょう。
その他注意すべきこと
皮疹出現後3日以内に抗ヘルペスウイルス薬の投与を開始(遅くとも5日以内)することで、皮疹・疼痛の改善が見込まれるため、早めに受診できるようにしましょう。
掲載日:2022年10月01日