インフルエンザ(2)
まだ、9月なのにインフルエンザの話題は早いのではないか?と思っていませんか?今年度、南半球のオーストラリアでは、いつもより2ヶ月早くインフルエンザの流行期に入りました。大阪では7月だというのに200例以上の報告がありました。新潟市でも、ちらほらインフルエンザの発生が報告されています。今期はいつもより早くインフルエンザ対策をした方が良さそうです。
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初期症状
もうみなさんご存知のことでしょうが、急に出現する38°以上の高熱、悪寒、関節や倦怠感、頭痛を特徴とし、咽頭痛、鼻閉などの感冒様症状を伴います。
治療方法
日本においては、治療薬は豊富です。
吸入薬のイナビル・リレンザ、内服薬のタミフル・ゾフルーザ、点滴のラピアクタなど、状態により使い分けが必要です。48時間以内に治療開始しましょう。
予防方法
一番の予防は、三密を避けることで、新型コロナ対策と一緒です。
アルコールも効きますし、手洗いも効果的です。マスクもきちんとつけましょう。ワクチンは重症化の予防に役立ち、入院の確率を4割減少させる様です。
最後に、今年流行が予想されている型は、A香港型(H3N2)です。高齢者は重症化しやすいので、ワクチンを勧めましょう。ウィルス干渉が起き、新型コロナが減少するとの予測も一部にはありますが、現在のところ仮説に過ぎません。マスクを馬鹿にしない日本では、もしかしたらインフルエンザは流行らないかも知れません。
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内科部長
齋藤 功
掲載日:2022年09月01日