季節性アレルギー性結膜炎
季節性アレルギー性結膜炎とは特定の時期に花粉などのアレルゲン(アレルギー反応を引き起こす物質)が付着して目の炎症を起こす病気のことを言います。花粉は2月~5月に飛散しやすく(図1)、1日の中では13時~15時頃は花粉が多く飛散しやすい時間帯だといわれています。
天気にも影響されるため、気象情報を確認して注意していくとよいでしょう。
初期症状はどのようなものがありますか?
代表的な症状として、目の痒みや異物感、充血があります。
悪化すると目の腫れが出ることもあるので、そうなる前に眼科に受診することをお勧めします。
予防する方法はありますか?
花粉が多く飛散しそうな日は外出を控えましょう。外出するときは、帽子やマスクを着用しコンタクトレンズの方はなるべく眼鏡を使用しましょう。帰宅時や洗濯物を取り込むときは花粉を払い落とすようにしましょう。
他に注意することはありますか?
花粉が飛散する2週間前くらいからアレルギー用の点眼薬を使用すると、症状を軽くすることができ、症状が出る期間を短くすることもできます。 毎年症状の出る方は早めに受診して対応すると良いでしょう。
季節性アレルギー性結膜炎は、薬を使用した治療だけでなくアレルゲンとの接触をなるべく避けるといった予防策が重要になります。花粉が原因となることが多いため、アレルゲンに触れないよう眼鏡やマスクをする、外出から帰ってきた際には家に持ち込まないよう玄関先で花粉を払う、などの対策も重要です。薬物療法では日常生活に支障がないよう、痒みなどの症状を軽くすることが中心となります。主にアレルギー症状を抑える点眼薬を使用しますが、重症の場合はステロイド点眼薬を使用する場合があります。症状が出たら早めに眼科を受診しましょう。
掲載日:2019年03月24日