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気管支喘息

初期症状

発作性に起きる咳です。特に夜間・早朝にかけて症状が出現することが多いです。また、痰を伴うこともあります。重症になると、吸気時に「ヒュー」という喘鳴が聞こえたり、呼吸困難感が出現します。

治療方法

一般的には気管支の炎症を抑える抗炎症薬や、気管支を広げる薬剤の吸入治療を行います。また、アレルギーによる気道炎症の関与も多いため、アレルギーを抑える抗アレルギー薬の内服治療を併せて行います。
これらの治療を行っても、症状が改善しない場合は、気道の炎症細胞を抑える注射の投与を行います。

予防方法

寒冷刺激やアレルギー物質の回避、風邪・気管支炎を起こさないことが重要です。また、喘息の既往や直近の発作症状がある方は、定期的な吸入治療を行うことが、喘息発作を予防する上で非常に重要です。

その他注意すべきこと

喘息発作は重症化すると命に関わることがあります。ただ、症状が出現した場合は、早い段階で治療を受けることで重症化を防ぐことができます。もし上記に該当する症状が続くようであれば、最寄りの医療機関を受診し、適切な治療を受けるようにしてください。

佐渡総合病院
呼吸器内科医長
有田 将史

掲載日:2022年03月18日