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適応障害

適応障害は、ある特定の状況や出来事がその人にとって、とてもつらく耐えがたく感じられ、そのために気分や行動面に症状が現れる疾患です。特に4月は、入学、新入職、職場部署の異動などの環境の変化によるストレスがかかることから注意が必要です。

初期症状

気分が落ち込む、不安が強くなる、イライラする、焦りを感じやすくなるなどがあります。不安が強く緊張が高まると、体の症状としてどきどきしたり、汗をかいたり、めまいなどの症状がみられることもあります。

治療方法

ストレスの原因を取り除くことが大事ですが、学校や職場になじめないなど、ストレスから離れられないこともあります。そのような時は、ストレスに対し適応力を高めるために「認知行動療法」や「問題解決療法」などのカウンセリングがあります。日常生活に強く支障が出てしまうときは薬物療法が必要な時があります。

予防方法

適度な運動や自分がリラックスをできることを意識して行う(ヨガ・アロマ・読書・映画や音楽鑑賞など)。仕事と休日のメリハリをつけ、休む時はしっかり休むことが大事です。

その他注意すべきこと

適応障害の状態でも我慢し続けて生活することで「うつ病」になることがあります。一人で頑張り続けるのではなく、周りに助けを求めることも大切です。

新潟医療センター
精神科認定看護師
片野 快宏

掲載日:2022年03月18日