肥満症
肥満が原因で健康障害をきたす肥満症は異常であり、医学的に減量治療すべき疾患とされています。腸周囲の内臓脂肪からホルモン各種が分泌され、高血圧、糖尿病をきたし脳心血管障害に伸展します。
2022年日本肥満学会から肥満診療ガイドラインが発表され、肥満内科、肥満外科という専門外来を掲げる医療施設も多くなっています。
初期症状
以下の健康障害が肥満と関連しており、減量することによって改善する可能性が高いです。
脂肪肝、高血圧、2型糖尿病、心筋梗塞、脳梗塞、肥満関連腎臓病、睡眠時無呼吸症候群、肥満低換気症候群、変形性腰椎症、変形性膝関節症、月経異常、妊娠合併症
治療方法
BMI25~30未満で健康障害が2つ以上合併する肥満は薬物療法で治療します。
BMI35以上は外科治療が必要となり、保険で可能な胃スリーブ術と、自己負担で約250万円と高額ですがリバウンドしないバイパス術が選択できます。
日本国内の実施施設は全国で約20施設あり、ほとんどがスリーブ手術しかできませんが、世界的権威の笠間和典医師の四谷メディカルキューブはバイパス術が可能です。
予防方法
基本は食事制限であり、日本人が多く摂取する炭水化物制限が効果的で、米、パン、麺、菓子、いも、かぼちゃ、果物の摂取を減らし、一方でタンパク質や脂質は制限しない方法は最初に試行しやすいでしょう。
運動は高齢者や基礎疾患がある場合は危険な事があり、天候や季節で毎日継続することが困難、さらには過酷な激しい運動をしないと減量しないため効果は乏しいです。車に乗らず毎日1万歩や階段昇降を心がける程度が安全です。
掲載日:2022年08月01日