5月病
5月の連休後に、学校や会社に行きたくない、なんとなく体調が悪い、授業や仕事に集中できないなどの状態を総称して「五月病」と呼びます。
発症に至る例としては、春に生活環境が大きく変化した方の中で、新しい生活や環境に適応できないまま、ゴールデンウィーク中に疲れが一気に噴き出す、長い休みの影響で学校や職場への行く気を削ぐなどの要因から、ゴールデンウィーク明け頃から理由不明確な体や心の不調に陥る、というものがあります。
初期症状
意欲低下、倦怠感、食欲低下、不眠など。
予防・治療方法
積極的な休息、ストレス発散など。気分転換をし、ストレスを溜めないよう心がけるのが良い。ただし、食事やアルコールに頼りすぎる事は、摂食障害や急性アルコール中毒など、別の問題を引き起こす可能性があるため、お勧めしません。中学校や高校など、以前の環境の友人と会うのも良いでしょう。
その他注意すべきこと
身体疾患と混同されやすいことがあります。過度の環境の変化が引き金となりやすいので、積極的に休息をとることでストレスを溜めないようにしましょう。
五月病を疑った場合は、まずはかかりつけの医師の診察を受けましょう。肉体的な病気が良くなっても不調の原因がわからなかった場合は、五月病のような精神的な病気の可能性があります。「特に悪いところがないので安静にしてください」と言う医師もいますが、症状が2週間以上続くようであれば、精神科や心療内科での診察を検討してください。精神科と心療内科には明確な区別はありませんので、どちらの科を受診しても大丈夫です。
掲載日:2020年04月07日