足白癬(水虫)
足白癬は真菌の感染症です。温度や湿度の条件がそろうと季節を問わず発症します。冬は素足になることが少ないので悪化することがあります。
初期症状
足の指の間の皮が白くふやけ皮がむけるタイプ、足の裏や側面に小さな水ぶくれが多発し破れるタイプ、足の裏や踵が厚く硬くなるタイプがあります。
治療方法
抗菌薬の塗り薬を、症状のある部位だけでなく、全ての指の間から足の裏全体に塗ります。皮が厚くなるタイプでは抗菌薬の内服が必要なこともあります。
予防方法
- 付着した菌が皮膚に侵入し感染するまで24時間かかります。足ふきマットなどで菌がついても24時間以内にきれいに洗えば感染を防げます。
- 洗う時は石鹸をよく泡立ててから優しく洗ってください。指の間まで洗いましょう。ゴシゴシ洗って傷がつくとかえって菌が侵入します。軽石の使用はやめましょう。洗った後はしっかり乾燥させます。
- 靴下は綿や麻など通気性や吸湿性がよいものを選びましょう。5本指の靴下もおすすめです。
その他注意すべきこと
- かゆみの症状があるのは10%程度です。かゆみがなくても水ぶくれや皮膚が厚くなる場合は足白癬を疑う必要があります。一方、かゆみがあれば水虫だと思っている人も多いですが13~30%は水虫ではありません。見た目では正確な診断ができませんので、皮膚科で顕微鏡検査をすることが重要です。
- 気温や湿度が下がって菌が少なくなると治ったように見えますが、菌が残っていると必ず再発しますので、しっかり治しきることが大切です。
掲載日:2021年03月07日